2008年8月14日木曜日

The Rolling Stones

The Rolling Stones
ローリング・ストーンズ (The Rolling Stones) は、ロンドンで結成され
1963年にレコードデビューしたイギリスのロックバンド。
ロック草創期の1960年代から現在まで40年以上、一度も解散することなく
第一線で創作を続ける、ロック・バンドの代名詞的な存在である。
エアロスミス、ガンズ・アンド・ローゼズ、オアシスなど
ローリング・ストーンズを崇拝するアーティストは数知れない。


現在も根強い人気があり、ステージでの演奏には定評がある。
2007年現在もスポンサーのバックアップ等により大規模なツアーを行っている。

バンド名はシカゴブルースの巨匠、マディ・ウォーターズの
"Rollin' Stone"にちなんで、当時リーダーであったブライアン・ジョーンズが命名。

全世界でのアルバム総売り上げは2億枚以上である。

ローリング・ストーンズの音楽的ルーツは、黒人音楽のブルースにある。
デビュー曲の「カム・オン」はチャック・ベリーのカバーである。
彼らがデビューした1960年代初期、アメリカにおいてはまだまだ
黒人に対する差別が根強く、「ブルースのレコードジャケットには、
黒人の顔写真を載せてはならない(黒人ミュージシャン本人の顔写真を含む)」
という慣習のある州さえ多かった。
こうした時代にイギリス出身の白人のグループでありながら、
黒人の音楽であるブルースを心から尊敬し、影響を受け、
黒人になりきって歌や演奏に表現しようとしたバンドが
ローリング・ストーンズである。
彼らは更に、ブルースだけでなく、モータウンやスタックスといった
レコード会社に代表される、同時代の黒人音楽も吸収。

こうした点でローリング・ストーンズは、「白人なのに黒人のように
ブルースを歌える」とされたエルビス・プレスリーや、さまざまなジャンルの
音楽を取り入れた「アングロ・サクソン的」なビートルズとは一線を画している
(ここで言う「黒人的」あるいは「アングロ・サクソン的」とは、人種や
民族の優劣とは全く関わりなく、音楽的フィーリングや表現方法の違いに
すぎないことを念のため付記する)。
ローリング・ストーンズの活躍は、黒人音楽にルーツをもつ、他の白人
ミュージシャンが1960年代後半から1970年代初頭にかけて、米英などで多数登場
するきっかけとなったともいえる。

ストーンズのサウンドの欠かせない特徴として、その独特のリズムがある。
本来バンドであればドラムとベースの絡みが重要といわれているが、
このストーンズは一味違う。
そのリズムの核となるのは、チャーリー・ワッツのドラムス、
キース・リチャーズが弾き出すリズム・ギターにある。
この二人が絡むことで、その独特のリズムが生まれている。
ギターがドラムと絡み合うことで、当然ベースも独特な演奏をしていて、
サウンドの核となるキースのギター・ラインと、そのギターに絡もうとする
他の楽器パートの隙間を、まるで縫い合わせていくように弾いていることに特徴がある。
キースのギターが中心となってバンドの音を引っ張っていっていると
言ってもいいそのサウンドは、まさに唯一無二である。
しかし、残念ながら1993年にビル・ワイマンが脱退して以来、
そのリズムが変わって、サポート・メンバーであるダリル・ジョーンズの
弾くベースはより安定したものながらも、それに古くからのファンは
「不満」があるようである。

ローリング・ストーンズは、さまざまな流行の音楽をも取り入れ、
一部のメンバーの交替や、さまざまなアクシデントを乗り越えつつ成長し、
デビュー40年周年を超えた21世紀に至ってもなお、ブルース
(リズム・アンド・ブルース)ルーツのロックンロールという音楽で、
第一線で現役を貫き通している。

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